ケアシステム研究所が挑んだ「医療系PR改革」

株式会社ケアシステム研究所/訪問マッサージ事業
代表取締役 李 哲様
社員 白濱 様
【導入前の課題】
・事業規模の拡大に伴い、経営とPRの両立が難しくなった
・競合が増え、コロナ禍を経て在宅高齢者との接点が難しくなった
【導入後の効果】
・スタッフ初作成のプレスリリースが、有名メディアに多数掲載された
・受講を通して、PRに関するアンテナを広く張れるようになった
株式会社ケアシステム研究所様は、地域の高齢者・障害者の方を対象に、訪問マッサージ事業を展開しています。事業規模の拡大に伴い、李様自身がPRを行うことが難しくなったことから、広報・PRマーケティング講座「ハックツ広報」にお申し込みいただきました。
今回は、代表の李様と、講座を受講した社員の白濱様にインタビューを実施。本講座を選んだ決め手や受講した感想、受講後の効果などのお話を伺いました。
経営とPRの両立に、限界を感じていた
――貴社の事業内容を教えてください。
李様(以下、李):事業内容は、訪問マッサージ事業です。医師の同意のもと、マッサージ師が利用者様のご自宅や介護施設に訪問し、マッサージやリハビリを行います。利用者様は、高齢者や障害者の方が中心です。心身ともに「真の健康」になるお手伝いができるよう、医療保険を使った各種施術を行っています。
――講座導入前の課題や、導入に至った背景を教えてください。
李:事業規模の拡大に伴い、経営とPRの両立が難しくなったことです。私は元々PRに興味があったので、独学で勉強しつつ電話やFAXで営業していました。ただ、忙しい中での同時並行は難しく、独学での結果の出しづらさも感じるように。そこで、スタッフにもPRを学んでもらい、任せていきたいと考えました。
競合が増えてきたことや、コロナ禍を経て在宅の高齢者との接点が難しくなったことも、理由の一つです。これまでは、介護施設を訪問して利用者様をご紹介いただいたり、チラシをポスティングしたり、Web広告を使ってPRしていました。ただ、ターゲット層は保守的な方が多いこともあり、「信頼を得るために、既存のメディアの影響力を利用したい」と考えていたんです。
コストパフォーマンスの高さと「信頼感」が決め手に
――講座を知ったきっかけと、第一印象を教えてください。
李:共通の知人に悩みを話したところ、代表の川田さんをご紹介いただきました。「ハックツ広報」のお話を聞いたときは「こんなうまい話があるの?」と正直疑いました(笑)。PRの教材やコンサルは、30〜60万円ほどの高額なイメージがあったからです。でも、この講座は助成金で費用を75%抑えられると聞き、「3人で受講しても、記事が1本できれば十分ペイできるのでは?」と考えました。
――本講座を選んだ決め手は何ですか?
李:「何も損するところがない」と感じたからです。コストパフォーマンスのよさはもちろん、コンサルに教材もついていて、スタッフが成長できると考えたので。川田さんとお会いして、「この人は信頼できる」と感じたことも決め手の一つです。訪問マッサージ事業はもちろん、私が行っているBtoB事業のPR活用法についても、親身にアドバイスをくださいました。「とてもギブしてくれる方だな」と、心強く感じたんです。
広報未経験者でも安心。初回で多数メディア掲載を達成!
――受講前、講座に期待していたことは何でしたか?
李:二つあります。一つは、プレスリリースがメディア掲載されること。もう一つは、スタッフにPRスキルを身につけてもらい、組織としてプレスリリースを作れるようになることです。
――実際に講座を受講してみて、いかがでしたか?
白濱様(以下、白濱):私は広報について全くの未経験だったので、最初は「何から手をつければいいの?」という状態でした。でも、カリキュラムに沿って動画教材を見たところ、とても分かりやすかったんです。生成AIの使い方から学べるうえに、実際にそこで使うプロンプト(指示文)も、テンプレートが用意されていて安心できました。
――生成AIの活用によって、業務負担の軽減は感じましたか?
白濱:文章を一から考えなくても、プロンプトにキーワードを当てはめるだけで、整った形のプレスリリースが作れるようになりました。これが本当に楽で、ありがたいですね。実は、受講を始めたのが年末年始で、ちょうど通常業務の方も立て込んでいたんです。それでも、素人にもわかるように教材が作られていたので、無理なくカリキュラムを進めることができました。その結果、通常業務と並行しながら、初めてのプレスリリースを作ることができました。
――最も役立ったカリキュラム内容は何でしたか?
白濱:生成AIでのプロンプトの使い方が、一番勉強になりました。あとは、プレスリリース作成後の「メディアへのアプローチの方法」がとても参考になりましたね。電話や訪問の方法など、効果的なアプローチ方法まで教えてくれるんです。実は以前テレビ業界に務めていたのですが、全く知らない方法で、視野が広がりました。
――受講前と比べて、広報に対する考え方や行動に変化はありましたか?
白濱:ありました。訪問マッサージは医療系の事業なので、広告規制が厳しく、あまり自由な宣伝ができません。ですがこの講座では、「社会情勢に合わせて情報を発信する」という、新しい切り口を学べました。受講後は、ニュースを見るときも「これは自分の仕事につながるかな?」と、よりアンテナを広く張れるようになったんです。
――メディアへの掲載など、PR効果はありましたか?
李:SmartNewsやgoogleニュース、dメニューニュースなど、白濱の作ったプレスリリースが、有名メディアに多数掲載されました。私一人でPRを手がけていた頃は、Web記事はあまり取り上げられなかったので、「こんなに掲載されるんだ!」と驚きました。
医療業界のPRは切り口次第。小規模事業者もぜひ受講を
――医療業界では厳しい広告規制がありますが、PRはどう活用できそうですか?
李:2025年に厚生労働省の医療広告ガイドラインも改訂され、医療広告の状況は今後、さらに厳しくなっていくでしょう。その一方、メディア掲載という形で「第三者の目線から事業の良さを伝える」という方法は、今後も活用できそうです。
特に、講座で学んだ「求人」「働き方」などの切り口は、広告規制に抵触しにくいうえ、メディア掲載されれば「価値ある情報」としてお届けできます。私一人ではなく、スタッフもこのことを理解し実践できるようになったので、本当に心強いですね。
――今後の展望と、受講を検討中の方にメッセージをお願いします。
白濱:「広報は難しそう」と思わずに、ひとまず受講してみることをおすすめします。教材には専門用語がほぼ出てこないので、動画を一度見れば大体頭に入りました。忙しい時期でとても助かりましたし、広報未経験の私でも、教材のおかげでメディア掲載という結果を出すことができました。
李:プレスリリースの掲載から、わずか2か月ほどでこれほどのメディア掲載があり、スタッフのスキルアップも実現しました。さらに今回のプレスリリースは、掲載先のメディアからも二次利用の許可を頂いています。今後、求人サイトに載せたりチラシにして配ったりと、いろいろ活用したいですね。
そして、私たちのような地域密着型の事業は、メディア掲載の効果がとても高いと感じています。助成金も使えますし、小規模事業者もぜひ利用したほうがいいと思います。正直な話、助成金の申請については、かなり相談に乗っていただきました。当初期待していた「メディア掲載」「スタッフの成長」も両方叶いましたし、受講しないともったいないと思います。